日本通信SIM合理的シンプル290プランのデータ通信速度がヤバい!? ~年度初めにポケットの中を総点検したはなし その2~

てらいちの節約備忘録
ワイ
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どうも、十代目てらいちです。

今回は『年度初めにポケットの中身を総点検したはなしシリーズ』第2弾と題しまして…

格安SIMの『日本通信SIM合理的シンプル290』をレビューしていこうと思います。

日本通信SIMはdocomo回線のMVNO格安SIMですが、2024年3月に通話かけ放題プラン2つが値下げして業界最安水準になったということで話題です。

今回はそのビッグウェーブに私も乗ってみました。

実際に1週間ほど利用してみて、メリット・デメリットを書いていこうと思います。

まずこの記事の結論から先に。

    • このSIM1回線だけでのスマホ運用は正直オススメ出来ないが、デュアルSIM運用前提で通話用SIMとしての運用なら全然選択肢に入る。
    • 通話料金事情次第ではpovo2.0や楽天モバイル等の他格安SIMも全然選択肢に入って来るので、自分に合った通話プランを探しましょう。
それでは本題に入っていきたいと思います。
※日本通信SIMのレビューだけ見たい方は1を飛ばしてご覧ください。

私の現在の通信キャリア事情

私のスマホにセットされているSIMはこんな状況

  • povo2.0(通話用)
  • UQmobile(データ通信用)
【公式】povo2.0|基本料ゼロから始めるau回線のスマホプラン
ゼロから、君のやりかたで。基本料0円から始めるpovo2.0。au回線のスマホプランだから速度もエリアも品質も安定!eSIM対応、期間縛りなし、事務手数料なし、データ使い放題もトッピングが選べて、5Gにも対応!乗り換えにおススメ!
【公式】UQ mobile・UQ WiMAX|KDDI・UQコミュニケーションズ
格安スマホ・格安SIMのUQモバイル、超速モバイルネットのWiMAX 2+を提供するKDDI・UQコミュニケーションズの公式サイトです。

…おい、なんだこれ。KDDI2回線のデュアル運用とか通信障害発生時のリスクヘッジになってねえじゃん!!

ワイ
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実はこれ、話せば長い、避けられなかった理由が…

以前、外出先にてノートパソコンでのネット通信が多かった私は、povo2.0とauのモバイルWi-fiルーターを使用していました。povo2.0は基本料金と5分間通話かけ放題プランの合計値が最安だったのと、データ通信はモバイルWi-fiで賄えばなんら問題が無かったので。

ワイ
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余談ですが、スマホの空いてるSIMカードスロットに楽天モバイルが刺さってた時期もありました。

そして、auPAYのアカウントもauのモバイルWi-fiルーター回線の電話番号にて作成しておりました。

しかし、問題が起こったのが2023年春。auPAYの多発する不正利用対策として、回線認証を行わなくてはいけなくなりました。

それがどういう訳か、回線認証はau回線のモバイルWi-fiルーターであっても、wi-fi経由では出来ない、という仕様でした。(ちなみにpovo2.0でも出来ないそうです)

ワイ
2023年春のワイ

povo2.0や三井住友ゴールドカードNLの100万円修行の為に、ここでauPAYを手放すわけにはいかない…!

迫りくる回線認証期限と自身の直近の利用実態を調査した結果、モバイルルーターからUQmobileのスマホプランにMNP転出して回線認証をクリアしよう、という結論になりました。

ワイ
2023年春のワイ

auPAY回線認証はとりあえずこれでクリアしました。

そんな感じでとりあえず1年使ってみましたが。

auPAYの回線認証が終わったので目的は果たしたUQmobileですが、自宅アパートがJ:COMしか入らない物件なので自宅セット割が使える、高速モード・節約モードの切替が容易、そもそもMNO回線である、などのメリットから、UQmobileはこのままでいいのかな、と。(3GB月額990円(自宅セット割適用後)、余ったデータ量は翌月持ち越し可能)

普段節約モードにしておいて、通信速度を求める場面でのみ高速モード…という使い方で今のところ何とかなってます。

問題は通話の方。

povo2.0の5分間通話かけ放題は依然として業界最安水準。しかし、私の通話実態としては『電話はたまーに掛ける程度だけど、通話時間が5分をオーバーしがち』という何とも言えない状況でした。

ワイ
ワイ

5分オーバーしたら30秒あたり22円かかるよ

一応私の場合UQmobileの60分通話かけ放題オプション(月額660円)という選択肢もあるのですが、あいにくpovo2.0で使用していた電話番号の方が10年以上使用している番号なので、できればこっちで使いたい…!

それに、通信障害などが発生した際のリスクヘッジとしてdocomoかSoftbankの回線を使用した格安SIMを検討した方が良いのではないだろうか…?

そこで調べていった結果、丁度いいタイミングで下記の情報が入ってきました。

2024年3月、日本通信SIM『合理的シンプル290プラン』の通話オプションが月390円に値下げへ

合理的シンプル290プラン|日本通信SIM
「お客様にとっての合理性」を追求した日本通信SIMは、分かりやすく、安心できて、納得感のある料金ラインナップです。1GBのデータ+通話ができるシンプル290プランは月額290円。10GB使えるみんなのプランは月額1,390円。定額通話もでき...

日本通信SIM合理的シンプル290はドコモ回線のMVNO格安SIM。 なんと、通話オプション『通話5分かけ放題オプション』と『月70分無料通話オプション』の2つが390円に値下げされた、とのこと。 しかも30秒ごとの通話料が11円専用アプリの使用時に限る、などの制限もありません。

通信会社 プラン名 基本料金 30秒ごとの通話料 データ量 最安の通話オプションなど
日本通信SIM合理的シンプル290プラン 290円 11円/30秒 1GB

5分かけ放題or月70分通話定額 390円

povo2.0 0円 22円/30秒 0GB 5分かけ放題トッピング 550円
mineo マイピタ1Gデュアルタイプ 1,298円 10円/30秒(専用アプリ使用時) 1GB 10分かけ放題 550円/毎月最大10分110円
楽天モバイル Rakuten最強プラン 1,078円 国内通話無料(専用アプリ使用時) 3GB 国内通話無料(専用アプリ使用時)

※期間限定プランを除く。

今回実際に比較対象にしたのが上記。専用アプリ使用なしで30秒あたり11円を実現しているのは強いですね。

通話特化であればmineoのマイそくスーパーライトという選択肢もあるのですが、通信速度が常時32kbpsと、povo2.0のデータ制限時128kbpsをも凌ぐ完全にデータ通信を切り捨てる形になる為、『通信障害発生時のリスクヘッジ』という観点から今回は除外させていただきました。

『5分を超える電話を月に数回』『データ通信は別SIM(UQmobile)』という私の使用実績を考慮すると…

povo2.0(基本0円)+通話5分間かけ放題プラン(550円)+超過分が30秒22円 =550円+超過分22円/30秒(データ量0GB)(現行)

VS

日本通信SIM合理的シンプル290(基本290円)+月70分無料通話オプション(390円)+超過分30秒11円 =680円+超過分11円/30秒(+データ量1GB付)

での最終決戦に。

この場合単純計算で、5分をオーバーした通話時間の合計が月間2分30秒を超えると日本通信SIMの方がお安く済みます。

ワイ
ワイ

ワイの場合、普通にオーバーする

という訳でpovo2.0を解約し、日本通信SIM+UQモバイルのデュアル運用に切り替える事にしました。

ちなみに契約する際には『日本通信SIMスターターパック』の購入が必要になります。値段は3,000円程度(購入タイミングによって前後します。)

ワイ
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事務手数料として考えれば、他格安SIMなら割安なものもあるかもしれませんけど、それなりの金額でしょうか。

なおこれ、Amazonで買えちゃうんですねえ。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0C9325GJJ/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o01_s00?ie=UTF8&psc=1

早速、先日手に入れたJCBカードSで決済してゲットしました。

※ちなみにJCBカードSのお話しは下記記事にてまとめておりますので、興味のある方は是非ご覧ください。

スターターパックが届いたら、記載の手順に従って申し込み手続きを行いました。

この時、SIMカードの種類をeSIMか物理SIMか選択できます。

ワイ
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私は物理SIMにしたので、申し込み完了後、物理SIMカードの到着まで2日待ちました。

日本通信SIMシンプル290プランのメリット・デメリット

物理SIMが到着し、設定完了してから何日か使用してみました。

ここで、日本通信SIM合理的シンプル290プランのメリット・デメリットで特に私が気になったものを見てみましょう。

メリット

  • 月額290円でデータ通信量1GB(業界最安)
  • 国内通話料が30秒11円(業界最安)
  • 月70分無料通話オプションが基本料金込みで月額680円(業界最安)
  • 1GBを超えたデータ通信量も1GB毎に220円で購入可能(業界最安)
  • 通話品質が他MVNO格安SIMより高品質

驚くべきことに上4点は全て業界最安水準となっている。恐ろしい!

1GB毎のデータ追加料金についても業界最安水準。povo2.0のレギュラートッピングである1GB390円(有効期限7日)を下回ってきました。UQmobileの1GB1,100円はさておき、他の格安SIMに至っても500円前後程度が相場でした。安い、安すぎる。

通話品質については、一般的なMVNO格安SIMが採用しているプレフィックス通話ではなく、大手キャリアと同じvoLTE通話を採用。専用アプリの使用も無いので、普通に大手キャリアで通話している感覚で行けます。なのに業界最安値の通話料で大丈夫なんですかねこれ(汗)

但し、もちろんメリットばかりではありません。

デメリット

他の格安SIMでも言える点(実店舗が無いので持ち込み修理等が出来ない等)を除外すると、特に大きいのはこの2点。

  • 回線混雑時間帯のデータ通信速度が他社回線の低速モード並みに低下する
  • データ量を使い切った場合、テキストメッセージがやりとり出来る程度まで速度が低速になる(具体的な通信速度が明記されていない)

1つ目は大体の格安SIMに当てはまるかもしれませんが、特に日本通信SIMの場合、混雑時間帯でのデータ通信速度はかなり大きなデメリットです。 1日の中で対象となる時間帯は何回かありますが、最もわかり易い回線混雑時間帯は昼の12:00~13:00ごろと言われています。日本全国かなりの数の企業などでお昼休みになりますもんね。

データ通信量を使い切った場合は公式サイト等には具体的な通信速度が明記されておらず、『テキストメッセージがやりとりできる程度』まで低下するようです。

…実際どのぐらいなんでしょうね…?povo2.0の低速モードである128kbpsも下回るのでしょうか…?

ワイ
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ちなみに128kbpsまで下がると、ダイヤルアップ接続やISDNでインターネットをしていた頃を思い出す程度の速度になります。

…最近の若い子には通じない例えですよね、すみません(汗)

またデメリットとは少し違いますが、データ量0GBで基本料金+5分以内通話かけ放題プランなら、2024年4月現在もpovo2.0の550円の方が安いです。こちらはKDDIが運営するMNO回線の格安SIMなので、もちろん通話品質も全く問題ありません。

5分をオーバーした通話時間の合計が月間2分30秒以内であればpovo2.0+5分以内通話かけ放題の方がお安くなります。

また、かけ放題プランなし月間のトータル通話時間6分30秒以内ならpovo2.0の0円(+30秒ごとに22円の通話料)の方が安いかもしれません。 但しこちらはpovo2.0の仕様上、180日の間に、何かしらのトッピングを購入もしくは660円以上の通話料金を支払わないと自動解約になってしまうので、その辺の管理が苦手な方にはオススメできませんけどね。

※なお、5分以内通話かけ放題はトッピング扱いの為、自動解約になりません。

ちなみに日本通信SIMの通話かけ放題プランは1,600円のオプション料金がかかり基本料金と合わせて月額1,890円になります。

音質度外視とはいえ依然業界最安を直走るの楽天モバイル(月額1,078円、音質重視にしてもMNO回線でvoLTE通話対応のpovo2.0(月額1,650円の存在感が大きいので、あえて通話かけ放題目的でこの回線を選ぶメリットは薄いかもしれません。

混雑時の通信速度は実際どんなものなのか

ワイ
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百聞は一見に如かず。実際のところどうなんでしょう?

せっかくなので、東京都区外にある3路線が乗り入れる程度の比較的大きな某駅付近で、お昼休みの時間帯(12:30頃)に測定してみました。

結果。

ワイ
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忖度抜きで、これは遅い(汗)

実際にYoutubeでショート動画を何本か再生してみましたが、画質を最低に落としたデータセーバーに設定しても時々詰まるレベルでした。

ちなみにこの直後、手持ちのUQモバイルに回線を切り替えて再度測定してみました。

UQモバイルは公式アプリから簡単に高速モードと節約モードが切り替えられますので、もちろん両方でやります。

まず高速モード

混雑時間帯とはいえ、これだけ出ていれば文句ないですね。Youtubeも問題なく視聴できます。

続いて節約モード。(※私の場合くりこしプランS+5Gの契約なので、節約モード時は最大300kbpsになります。)

ワイ
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ダウンロードだけ見たらUQモバイルのくりこしプランSの節約モードに毛が生えた程度やんけ!!

 なお大事なことなのであえて書きますが、UQmobleの節約モードはデータ量を消費しませんし、使い過ぎても追加料金も発生しません。もっと言うとデータ通信量を使い切ると自動的にこの速度になります。

日本通信SIMは通常時のお昼時間帯でこれですと、正直イベント会場などの人がたくさんいる場所や、災害発生の際が不安です。

ちなみに同日この後、東京都内某所にある自宅にて再度速度測定を行いました。

←が日本通信SIMで、→がUQmobile高速モード

 

流石にUQモバイルの高速モードには劣るものの、このぐらいなら全然実用に足るレベルかな、と思います。

ワイ
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ってかUQmobile、早っ!!

実際にいくらか使ってみた上で、混雑時間帯にフリーWi-fiを拾える環境でもない限り、データ通信用としてはちょっと厳しいかな、というのが率直な感想です。

まとめ 日本通信SIM合理的シンプル290の総評

私個人としての意見を述べたいと思います。 日本通信SIM合理的シンプル290は、デュアルSIM運用出来る方が通話用のSIMとして導入するなら全然おすすめです。

データ通信速度の話しのせいでボロクソに書いてしまいましたが、30秒あたりの通話料と月70分間通話料定額が業界最安水準で使えるのは揺るぎのない事実です。もちろんKDDIやSoftbankで大規模通信障害が発生した時に備えて導入するなら全然候補に入って来ると思います。

ただ大事なことなのでもう一度。

これ1回線での運用は、混雑時間帯にデータ通信しない人でもない限り私個人としては正直オススメ出来ないかな。

また、データ量0GBではありますが基本料金+5分以内通話かけ放題プランと、かけ放題プランなしでごく稀に電話する場合等はpovo2.0、通話かけ放題なら国内通話無料でデータ量3GB付の楽天モバイルがお安くなっております。そちらはお間違いのなきようお願いします。

と、いろいろ書きましたが…

KDDIやSoftbank回線の通信キャリアを既にご利用中の方であれば、通話用SIMにご検討されてはいかがでしょうか。

 


以上となります。

次回の『ポケットの中を総点検した話し その3』は、そもそもスマホを買い換えた話しを書きたいと思いますが、先に少しずつ持っているクレカやpovo2.0、UQmobileのレビューなんかもしていこうかなと考えています。

当ブログでは旅行と節約備忘録と題して、旅行記や、UQmobileやpovo2.0などの実際に使っている他の格安SIMの実体験に基づくレビュー等々も書いていければと思いますので、良ければまた見に来てください。

それでは。

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